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Guida alla moda  〜ファッショニスタ の お洒落手引き〜

PURE IVY LEAGUE MODEL SUIT 【Episodio 004】

紳士服200年の歴史の中で最も厳格な決め事があるのは

正礼装のフロックコート、モーニングコート、テールコート等だが

一般ビジネス社会の仕事着として確立されたスーツの中で

正礼装に勝るとも劣らない決め事が存在するのは

後にも先にも PURE IVY LEAGUE MODEL

スーツやジャケット以外にない。

1950年代後半から60年代、モッズ系の細身スタイルが世界中の若者にカッコ良しとされていた頃

アメリカのハーバード、イエール、ペンシルベニア、プリンストン、コロンビア、ブラウン、

ダートマス、コーネルの名門私立大学群(アイビーリーグ)の学生やそれらのOB達は

挙ってこのスーツやジャケットに身を包み知的なお洒落生活を謳歌するエリート達であった。

その憧れのアメリカンエリート達の服装やライフスタイルに着眼し、尾鰭背鰭を付け足し商人として

日本で一大ブームを惹き起こした張本人こそVAN創業者である故・石津謙介氏だった。

何処の誰が決めたのか定かではないが、その決まり事を少し逸脱するだけで業界目線で

邪道扱いされ、徹底的に決め事を追い込んだ者こそ偉く、お洒落考課の査定が抜きん出て高くなる

今では考えられないお洒落道一直線の時代でもあり右も左も分からない当時の若者達は

メンズクラブ誌の情報に翻弄され、またはそれが唯一の教本となり感化された時代だった。

上衣の肩は極薄パッドか、無しで丸いナチュラルショルダー

この肩が他のヨーロッパモデルと全く異なり

アメリカントラッドモデルの象徴でもある。

パッドで誤魔化しが効かない分

袖付けの良し悪しが一目瞭然の箇所だ。

前身頃はダーツ無しでウエストの絞りが無い。

狭いVゾーンずん胴のボックスシルエット

フロントの三つ釦は取り付け間隔が広く

釦の直径は19mmとやや小ぶり。

上二つ掛けで一番下は絶対に掛けてはならない釦。

袖口の釦は取り付け間隔の広い二つ釦直径は14mm

袖口釦三つは邪道、四つはあり得ない。

これもピュアモデルの絶対条件。

背の中心の裾にはカギ状になったセンターフックドベント

これは今の時代のセンターベントと比較しても

深く長いので誇張だけでなく実用性が高い。

トドメはありとあらゆる箇所に物々しく入った

6mmステッチウエルトシーム仕様と呼び

まるで作業着か軍服、いやこれは正に男の戦闘服だ。

それに実は共生地のベストもありスリーピースだが

ここでは割愛。

下衣も同様のコンセプト。

裾仕上げは勿論ダブルで3cm幅

裾幅は以外にも広く21cm幅だが

渡り・膝・裾幅の落差が余り無く

緩いテーパーが少しだけ掛かった

パイプドステムと呼ばれるストレートシルエット

こちらも掛けられる箇所には全てステッチが入った

フルシーム仕様でタック無しのプレーンフロント

そして、これも最重要部の一つである尾錠

非常に存在感がありシンプルなシルエットに

後姿を特に際立たせるパーツだ。

ざっとこんな感じの PURE IVY LEAGUE MODEL SUIT

10代から20代半ばの金融機関勤務時代迄良く着用した後

良好な状態で今は保管休眠中・・・

あれから40年が経過して撮影の為に出してみたけど春夏秋冬併せて PURE IVY LEAGUE MODEL SUIT 5~6着は健在。

このスーツの足元をトップで飾ったシューズがこれ。

コードバンのウィングチップ・ブラッチャー

40年経っても状態は良好だけど

流石に油分を失っているだろうから

今度ケアしてあげよう。SDGs

洋服と靴はファッショニスタの財産だから。

 

 

 

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