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Guida alla moda  〜ファッショニスタ の お洒落手引き〜

Specchio 【Episodio 017】

このキャップトゥはエナメルではない。

ワックスを塗り重ねて得た鏡面艶仕上げ。

薄く塗って皮膜を形成し更に水分を含んだ

ウエスを絶妙な圧で擦り上げる迄を

幾度となく繰り返し得られる靴磨き好きにとっては究極の仕上げ。

皮膜が何層も平均的に重なって深みのある艶が生まれている為

爪で引っ搔いたら一巻の終わりで美しくも儚い艶だ。

形容すると針先で突っつけばゴムで包まれた水羊羹が

プルンと出てきそうな濡れた艶かな?

朝の満員通勤電車の中や埃っぽい場所や雨の中でも

この艶仕上げをキープするのは至難の業だから

ドレスアップで決めるディナータイムだけの為の

ひと時の演出としておいた方が良い。

これはレベルソ仕立ての匠一郎を

鏡面艶仕上げした時の過去の画像。

ワックス~水~ワックス~水・・・

交互に磨き上げて数十分・・・

 

 

これで6~7部の艶・・・

 

 

 

右足はこれ位の9部艶で十分。

左足は仕上げ前。

 

この時はサフィールのワックスで仕上げたが他社のワックスでも微妙にロウの硬さが異なり

水の加減で調整すれば何処のメーカーのも大差はないので銘柄は雰囲気と好みの問題。

自宅での籠り時間が長くなった今、鏡面艶仕上げに興じてみるのもよかれ。

但し、ここからは没頭する人への教訓。

他人が万が一、トゥを誤って踏んでしまっても

素知らぬふりでかわす包容力は必須で

間違っても嫌な素振りをしてはならないし

その場で艶復元の手入れをしてはならない。

細かすぎる最低男とみなされる。

手入れが恐ろしく大変で超神経質な鏡面艶仕上げは

自分の中の悦びだけにしておきたいものだ。

靴磨きの奥の深さをを知らない人からすれば

理解出来る範疇ではないのだから。

ワックスを擦り込むメリットは表面のミュー効果で

ロウが水を弾くのと皮革銀面に直接ダメージを受け難くなる事。

デメリットは過剰に神経質である事を悟られる事。

普段使いは靴クリームでの自然な半艶位が好感度が高い。

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