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Guida alla moda  〜ファッショニスタ の お洒落手引き〜

Salone d’argento 【Episodio 042-2】

遂に自分のお洒落スタイルは究極のゾーンへ突入。

アメリカンブリティッシュのスタイルに格上げした30代。

お洒落に夢中になった10代の頃から既に描いていた

大人の男の自分流スタイル。

それは英国サルーンカーをドレスアップした自分が

自らドライバーとなり優雅に乗り回す姿・・・

ネイビーのダブルブレストチョークストライプスーツ。

ミディアムグレー無地のダブルフランネルスーツ。

そして、クルマの色は絶対にシルバーに決まっていた。

ロールスロイス、ベントレー、アストンマーチン・・・

アパレル業界の当時の自分の収入では到底手が出せなかったが

唯一、ジャガーXJ6L seriesⅡのストレートシックス4.2リッター

(ロングホイールベース)が射程内で手中に転がり込んできた。

現在の様に日本に未だ欧州車が蔓延っていない時代で

名古屋港界隈ではアメ車のフォード・ムスタングや

シボレー・カマロ等、アメ車に魅了された若者が多かった。

英国高級車をヤングサラリーマンの自分が単独で維持するのには

ある程度の扱い経験や部品調達ネットワークが必要とされたが

データの必要のない整備やメンテナンスは自分で出来たし

クラシックな雰囲気が何よりアメリカンブリティッシュでも

英国色の強い自分流の洋服のテイストにマッチして

ジャガーが放つ特有のお洒落カーライフを満喫していた。

日本国内の正規ディーラー車だが

当時のベース車はUS仕様の左ハンドル。

ヒタヒタと段差をかわすアルミ合金製の猫足は

レーシングカーから受け継いだ

ダブルウィッシュボーンのサスペンションが

ラグジュアリー感を増す味付けで組み込まれており全長5メートルを裕に超える巨体でも

想像以上の乗り心地のしなやかさと相反するスポーツモードでの走行が愉しめた。

そして余りにも市販車としては贅沢な複雑構造で整備メカニック泣かせの足回りだとも言われていた。

低回転から湧き上がるビッグボアでトルクフルな直6エンジンは頼もしく体感パワーは十分。

高回転域に達しても耳障りな悲鳴を上げない物静かでジェントルなエンジンは

コックピットに納まっていればスピーカーからピアニッシモ迄良く聴こえる程調教されていた。

オーバーヒートを抱えたV12エンジン搭載車やダイムラーの超高級兄弟車は

手に負えない部分も多くドライバーズカーとしては余り興味をそそられなかった。

XJシリーズのⅠ、Ⅱ、Ⅲの内シリーズⅡはピラー形状から一番車高が低く

またリアシートの足元が広く長いロングホイールベースがバランス的に粋で

そこに的が絞れていて30代で所有したい自分の憧れで理想のクルマだった。

サルーンでキャビンは長いのに低く構えたボディ形状に完全に心は奪われ虜になっていた。

内装や操作類にも大人の世界が広がっていた。

バターナイフにトグルヘッド形状のATレバー。

これの操作感が実に心地良い。

現代のクルマの電子制御パーツの塊と異なり

スイッチ類全ての操作感に独特の節度と味があり

高級調度品としても良く出来ていて機械仕掛けのアナログ式最上級がこのクルマを通して味わえた。

30代でジャガーのオーナーになる事が叶ったのは10代からのお洒落への強い願望がそうさせた。

自動車評論家の故・徳大寺有恒さんも昔 ジャガー markⅡとこの XJの seriesⅡ の佇まいを絶賛していたからなぁ。

本当に良いクルマだったなぁ・・・

BMW02やジャガーXJサルーンも既にヒストリックカーの部類に属し

レストアされた程度良好のモノは法外なプライス迄高騰している。

最近のクルマは電子制御が当たり前になりEV化も加速しているが

ハイテク化だけが魅力とは私は思えない。

この歳になって何十年も前のモノの方が圧倒的に魅力があると感じるのは

お洒落人間として培ったモノに思い入れも相当詰まっているからだろう。

ハイテク化された人間なんて居ないし寿命の限られた超アナロクの塊が人間だからなぁ・・・

若かりし頃から英国マインドに触れ、クルマも服もやっぱりアナログが面白いと言う事にブレはない。

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