皆様お元気でお過ごしでしょうか?
梅雨の時期ではございますが暑い日が日々続いております
以前に比べこの時期になるとスーツをキッチリお召しになることも少なくなりました
しかしながらビジネスでは必需品であることは言うまでもありません
気になるところがあれば着用のない期間にお直ししてしまいましょう!
ジャケットのサイジングには肩幅,袖丈,身幅等幾つかの調整が伴いますが
着丈も大変重要なポイントのひとつです
ここが適正でないとどんなにいいブランドでもチグハグな印象は否めません
ご自身の体型に合った上着の長さを定めて全体のバランスを整えましょう!
ここのところ既製品でもジャケットの着丈は数10年前と比較してかなり短くなってきております
特に今人気のイタリアブランドはその傾向が相当強くなっていますので
ひと昔前のモノはかなり着丈が長く重たく感じられると思われます
理由としてはパンツのトレンドもございます
テーパードがかかっていて以前のフォルムより全体的に細いシルエットになっておりますので
バランスとして上衣も着丈をスッキリしたサイジングになります
ジャケットの着丈はポケットのつくり等にもよりますが
ある程度お詰めすることはできます
多くのケースは画像にあります様に裾から短くして補正します
勿論ご身長に合わせて調整は致しますが
できればポケットから裾までのスペースを24cm程キープできると望ましいです
もう一つのお直しの仕方で肩から着丈詰めという手法もございます
ジャケットの釦位置や脇ポケットの位置が低い構造ですと
裾からのアプローチができないケースもございます
そういった場合、画像にあります様に肩線で補正するやり方ですが
裾からのお直しと違ってこの場合は衿の部分も調整する必要がございます
ですのでジャケットのお修理においては難易度の高いお直しの一つです
私共の職人でも熟練の方しか携わることができません
お費用も裾からよりはかかりますが衿のゴージも上がり全体的に重心も高くなって
大変シルエット自体がモダンな印象となり、ヴィジュアル的にも効果の高いお直しとなります
この様に着丈詰めも元々のデザインを見極めて
無闇にお直しするのではなく全体のバランスを鑑みて行うことが重要です
勿論パンツとの組み合わせも重視します
特に昔のモノはいまお召し頂くと違和感を感じてしまうことが珍しくありません
そのまま着用するのはちょっと抵抗があるようでしたら是非ご相談下さい
皆様のご利用お待ちしております